素晴らしい映像と厨二病ストーリー「天気の子」感想

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映画『天気の子』公式サイト
全世界待望ー前作『君の名は。』から3年、新海誠監督、待望の最新作!『天気の子』7月19日公開 これは、僕と彼女だけが知っている、世界の秘密についての物語

「君の名は。」で超人気監督の仲間入りをした新海誠監督の最新作「天気の子」がなかなか好調なようで、周りでも見に行った人が多いです。

世間の評価は賛否両論あるようですが、周りでの評価はそれほど悪くなかったので、前回しっかりと乗り遅れたので、今回はサクッと見に行ってきました。

ネタバレを大いに含む感想(になるはず)なので、まだ見ていない人はご注意ください。

完全に個人の主観で、どちらかというと批判的な記事になると思うので、熱心なファンの方はご遠慮ください。

それでは、考察っぽい事を書きながら、全く考察していない感想いってみましょう。

あ、まだ見ていない方のために、見た方がいいかだけ自分の感想を言っておきますね。

DVDで十分。ロングランになった場合はDVD自体がいつになるか分からないので、早くみたい人は見てもいいと思うよ。映像は非常に丁寧で最高。ストーリーは細かな部分を気にせず、そのまま受け止めるのが吉。

細かな部分や伏線が気になる人、厨二病的な話が苦手な方にはオススメしません。

映像として映画を見て、すごい良かったねー。ハッピーエンドで良かったねー。と思える人は見たらいいと思いますよ。

全体感として良作であると思います。

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映像はすごい

新海作品らしく景色などの映像はとにかくすごいです。丁寧に描写されており作品に臨場感を与えます。

特に雨の映像がすごかったですね。肉眼では絶対にそんな風には見えないはずなのに、リアルに感じる。人間がイメージとして認識しているものを映像化しているという事でしょう。

ただ、それだけに作中の水の魚?とかがイメージを具現化したものなのか、そういう風に見えているのか、作品の世界観を曖昧にしているかもしれません。

まあこの映像を見るだけで非常に満足度が強いですね。映画館で見ることに意味があるかは悩みどころ。

伏線は回収しない主義です。

ストーリー展開は気になる人も多いかもしれません。これはある一定しょうがないかなーと思いますが、そんなに上手くいかないだろっていうツッコミどころが多いです。

主人公の帆高と陽菜の出会いからなんかなーって感じで説得力が微妙。その後伏線ぽい部分が適当に回収されつつストーリーが進みます。

特に映像にリアリティがある分、現実に近い話なのか完全なファンタジーなのかしっくりこずモヤモヤします。

最終的に雨が降り続いている理由ってなんなの?異常気象?お天道様の気分?人柱って何?雨が魚みたいになるのってなに?と疑問が残ります。

基本的にはそういう作品なので、あまり気にしないのがいいんでしょうが、漫画とかアニメとか見まくっているとそういうところが気になってしまうんですよね。

お決まりごとが守られない

アニメやドラマには一種のお決まりごとがあります。そのお決まりごとを守ることで説明が少なかったり曖昧でも脳内変換したり、時にはお決まりごとを覆すことで意外性を演出したりします。

最近はお決まりごとが多すぎて、覆しているのか、覆すものがお決まりになってたりとかよく分からないことになるんですが、これだけは言っておきたい。

ちょっと怖そうな刑事は「実は優しい」定年間際の刑事は「最後は主人公を助ける」これは鉄板じゃないの!?

途中から帆高は警察に追われるようになります。その追っている相手がリーゼントの刑事と50代後半?のベテラン刑事です。

帆高は逃げるんですが、どう考えても一旦よく話をしろ穂高!逃げると余計状況が悪化する!って思いながら見る人が多いと思うんですよ。

それは刑事2人は悪いようにはしない=多分いいやつというお約束があるからだと思うんですよね。

でも捕まった後も全く話を聞いてくれません。まあそれまでにやり過ぎたというのもあるんでしょうが。

モヤモヤします・・・。

ストーリーやテーマ的に必要な措置だったりすると思うのですが、やはり事前の期待感とのズレは不満につながることの方が多いですね。

作品のテーマは?

天気の子。普通に見ているとと天気がテーマ。異常気象とか雨を止ませたり、人柱とか。そういう風に見るよね。

でも天気テーマじゃ無かった。しかも雨や晴れなど天気は心情表現として使われる事も多いけど、それもリンクしていない!

雨が降ったら悲しい心情、そこから晴れると希望とか気分が変わったところ表すよね?天気の子は表して無いから!

いや、表してる場面もあるんですよ。あるから逆にミスリードになってるのでは?と感じます。

天気の子の天気表現は場面を暗示してません。陽菜とリンクします。心情的なものを表す事もあるし、天気が陽菜に影響を与えているようにも見えます。

陽菜は天気の子、巫女的な役割なのでリンクしてるのは間違いないです。そして陽菜を連れ戻す時点でそれが切れます。

とにかく天気がテーマだと思って、そこにストーリー重ねると見終わった後違和感しか残りません!

テーマは帆高が厨二病意識のまま、最後まで突っ走るとどうなるか。っていう話です。

天気は全く関係なく飾りです笑

過剰なファンムービー感

天気の子には過去作品のキャラやプリキュアとか色々出てきます。そういったものを探すのも面白いですし、何度見ても新しい発見があるかもしれません。

ある意味ディズニーランドとかのアトラクションと一緒ですね。

でも、それっている?っていう気持ちになります。

元ネタ分かっていると確かに面白いんですが、そこに意識が行き過ぎてしまいます。

個人的には過剰かなと思います。

天気の子感想まとめ

ツラツラと超個人的な感想を書いてきた訳ですが、事前のイメージや見ている時の期待感と実際のストーリーとのギャップがどうしても気になってしまう感じでした。

見方が変わると面白いと思うし、気にならない人は純粋に楽しめると思います。

映像は本当に良いですしね。

もう少し新海ワールドを勉強したいと思います。

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